結論シャドーイングは、英語の音声を聞きながら、少し遅れて同じ文を声に出して後を追う練習です。初心者は①音だけ聞く ②文字と単語を確かめる ③文字を見ながら音声に声を重ねる ④文字を見ずに後を追う ⑤言えなかった所を確かめるの順で進め、いきなり④から始めないのがこつです。
シャドーイングというと、英語の音声に続けて声を出す④の練習だけを思い浮かべる人が多いかもしれません。ところが、意味も単語も分からない音声でいきなり④をすると、ついていけずに口が止まりがちです。この記事では、準備の段階を含めた5つの手順と、1日の時間の組み方をまとめます。音読やオーバーラッピングとの違いはシャドーイングとは|音読・オーバーラッピング・リピーティングとの違いで説明しています。

シャドーイングのやり方|5つの手順の早見表
| 手順 | やること | ここで確かめること |
|---|---|---|
| 1 音だけ聞く | スクリプト(英文の原稿)を見ずに通して聞く | 何の話か、聞き取れた語はどれか |
| 2 文字と単語を確かめる | スクリプトを読み、知らない単語の意味と発音を調べる | 意味が分からない文が残っていないか |
| 3 文字を見て声を重ねる | スクリプトを見ながら、音声と同時に声に出す(オーバーラッピング) | 速さとリズムについていけるか |
| 4 文字を見ずに後を追う | スクリプトを閉じ、音声の少し後から同じ文を声に出す | どこで口が止まるか |
| 5 言えない所を確かめる | 止まった所をスクリプトで見直し、その文だけ言い直す | 止まった理由(単語・速さ・つながる音) |
初心者がつまずきやすい点と直し方
| つまずき | 直し方 |
|---|---|
| 速くてついていけない | 手順3(文字を見ながら)に戻る。再生速度を下げられる教材なら下げる |
| 知らない単語で止まる | 手順2で単語の意味と発音を先に確かめておく |
| 口が回らない | 最初は聞こえた音を小さな声でつぶやくだけでもよい(マンブリング) |
| 意味を考えずに音だけまねている | 手順4の前に、日本語で内容を言えるかを確かめる |
| 続かない | 教材と時間帯を固定し、毎日同じ順番で回す |
マンブリングとは
マンブリングは、音声に合わせて小さな声でつぶやくように後を追うやり方です。はっきり発音できなくてもよいので、まず音の流れについていくことに集中できます。手順4がむずかしいときの入り口として使えます。
シャドーイングの1日の組み方(例)
1日の時間は人によって違うので、下は割り振りの一例です。同じ音声を、手順を変えながら何回か聞くのが基本です。10分の日は1分ほどの短い音声だと回しやすくなります。
| 手順 | 10分の日 | 20分の日 |
|---|---|---|
| 1 音だけ聞く | 2分 | 2分 |
| 2 文字と単語 | 2分 | 5分 |
| 3 文字を見て声を重ねる | 3分 | 5分 |
| 4 文字を見ずに後を追う | 2分 | 6分 |
| 5 言えない所を確かめる | 1分 | 2分 |
シャドーイングの教材の選び方
初心者は、1〜2分ほどの長さ(1分150語なら150〜300語)で、スクリプト(英文)と音声がそろい、話題に見当がつく教材が扱いやすいです。英語ニュースを教材にするときの長さと速さの目安は英語ニュースは初心者でも読める?語数と読み上げ時間の早見表と選び方にまとめています。
セカージュでは、毎朝1本の英語ニュースで「文字を見ながらシャドーイング」(手順3に近い)と「音だけでシャドーイング」(手順4)を順に進めます。記事の音声は約1分〜2分20秒で、2分を超える日もあります。
よくある質問
Q1. シャドーイングは1日何分やればいいですか
決まった時間はありません。10分でも20分でも、続けられる時間を決めて、同じ音声を手順を変えながら何回か使うことが大事です。
Q2. シャドーイングは初心者でもできますか
できます。いきなり文字を見ずに後を追うのではなく、音だけ聞く、文字と単語を確かめる、文字を見ながら声を重ねる、の順で準備してから進めると取り組みやすくなります。
Q3. 文字を見ながら声を出すのもシャドーイングですか
文字を見ながら音声と同時に読むやり方は、オーバーラッピングと呼んで分けることが多いです。この記事では手順3として、シャドーイングの準備に入れています。違いはシャドーイングとはで説明しています。
Q4. シャドーイングで言えなかった所はどうすればいいですか
止まった所をスクリプトで見直し、知らない単語だったのか、速さだったのか、音がつながって聞き取れなかったのかを確かめます。その文だけを何回か言い直してから、もう一度通します。
Q5. シャドーイングと独り言は一緒にやってもいいですか
組み合わせられます。シャドーイングで使った話題を、自分の言葉で3文ほど話してみると、まねた表現を自分の文に使う練習になります。やり方は英語の独り言のやり方にまとめています。
まとめ
- シャドーイングは「音だけ聞く→文字と単語→文字を見て声を重ねる→文字を見ずに後を追う→言えない所を確かめる」の5つの手順
- 4でついていけないときは、文字を見る手順3に戻る
- 教材は1〜2分ほどで、スクリプトと音声がそろったものから始める
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