結論塗料の希釈率は、シンナーの量を「何に対する%か」で表した値です。「主剤+硬化剤に対して」なら シンナー =(主剤+硬化剤)× 希釈率 ÷ 100、「主剤だけに対して」なら 主剤 × 希釈率 ÷ 100 です。主剤1,000g・4:1・希釈率10%では、125gと100gで25g違います。
希釈率の数字だけを見てシンナーを入れると、基準の取り違えで量がずれます。先に、仕様書の希釈率がどちらを基準にしているかを確かめます。この記事では、希釈率からシンナーの量を出す早見表と、入れたシンナーから希釈率を出す式をまとめます。主剤と硬化剤の量の出し方は塗料の配合計算で説明しています。

塗料の希釈率とシンナーの量の早見表
基準の量(「主剤+硬化剤に対して」なら混ぜた量、「主剤だけに対して」なら主剤の量)に対するシンナーの量です。1g未満は四捨五入しています。
| 基準の量 | 希釈率3% | 5% | 10% | 15% | 20% |
|---|---|---|---|---|---|
| 500g | 15g | 25g | 50g | 75g | 100g |
| 1,000g | 30g | 50g | 100g | 150g | 200g |
| 1,250g | 38g | 63g | 125g | 188g | 250g |
| 1,500g | 45g | 75g | 150g | 225g | 300g |
| 2,000g | 60g | 100g | 200g | 300g | 400g |
2つの基準でシンナーの量が変わる
主剤1,000g・配合比 4:1(硬化剤250g)のときの比較です。希釈率が大きいほど、2つの基準の差も大きくなります。
| 希釈率 | 主剤+硬化剤に対して | 主剤だけに対して | 差 |
|---|---|---|---|
| 5% | 63g | 50g | 13g |
| 10% | 125g | 100g | 25g |
| 15% | 188g | 150g | 38g |
| 20% | 250g | 200g | 50g |
ペンキ電卓の希釈率は「主剤+硬化剤に対して」が既定で、設定で「主剤だけに対して」に切り替えられます。どちらの基準で計算したかは、画面と書き出しに表示されます。
希釈率の計算式
希釈率からシンナーの量を出す式
シンナー(g)= 基準の量(g)× 希釈率 ÷ 100 です。混ぜた量1,250gで希釈率5%なら、1,250 × 5 ÷ 100 = 62.5g(約63g)です。
入れたシンナーから希釈率(%)を出す式
希釈率(%)= シンナー(g)÷ 基準の量(g)× 100 です。混ぜた量1,250gにシンナーを100g入れたなら、100 ÷ 1,250 × 100 = 8% です。
1液形の塗料の場合
硬化剤を使わない1液形の塗料なら、基準の量は塗料そのものの量です。塗料2,000gに希釈率5%なら、シンナーは100gです。
希釈するときに確かめる3つのこと
- 希釈率の基準。「主剤+硬化剤に対して」か「主剤だけに対して」かを仕様書で確かめる
- 重さで量るか、容量で量るか。塗料とシンナーは同じ量(L)でも重さが違うので、仕様書の書き方と同じ単位で量る
- 仕様書の範囲。希釈率は製品ごとに決まっている。早見表の数字は計算の例で、おすすめの値ではない
配合全体の手順(比と希釈率を確かめる→主剤→硬化剤→シンナー)は塗料の配合計算にまとめています。
よくある質問
Q1. 希釈率10%とはシンナーをどれだけ入れることですか
基準の量の10%です。「主剤+硬化剤に対して」で混ぜた量が1,250gなら125g、「主剤だけに対して」で主剤が1,000gなら100gです。
Q2. 希釈率はどちらの基準で計算すればいいですか
お使いの塗料の仕様書に書かれた基準で計算します。書き方が分からないときは、メーカーに確かめてください。
Q3. シンナーを入れたあとで希釈率を知りたいときは
シンナーの重さ ÷ 基準の量 × 100 で出せます。1,250gに100gなら8%です。
Q4. 希釈率の計算を毎回するのが面倒です
主剤の量・配合比・希釈率を入れると、シンナーの量を出すアプリ(ペンキ電卓)もあります。基準は設定で切り替えられます。
まとめ
- シンナー = 基準の量 × 希釈率 ÷ 100。基準は「主剤+硬化剤」か「主剤だけ」
- 主剤1,000g・4:1・10%なら、125g(主剤+硬化剤)と100g(主剤だけ)で25g違う
- 入れたシンナーから希釈率を出すなら、シンナー ÷ 基準の量 × 100
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